1.寄贈 |
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帝国飛行協会は国産航空機エンジン開発を奨励するために賞金を懸けた製作競技会を1916年(大正5)に開催しました。その競技会の優勝者・島津楢蔵氏を調べている小船浩幸様から、同氏に関する写真資料の複写データを2月20日に寄贈いただきました。小船様はかねてよりオートバイに関する調査を進めており、日本で最初にオートバイを製作した島津氏を調べる中で航空図書館を訪ねてこられました。小船様は島津氏のご親族とも交流があり、賞状の原本などは阪神・淡路大震災で失われてしまったことや、航空機エンジンの製造は個人の資金では難しいからやめた方が良いとのアドバイスを田中館愛橘から受けていた、などご親族から聞き取った話をうかがいました。下の写真は島津氏の製作した航空機用エンジンおよび、帝国飛行協会から送られた競技会の賞状です。
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2.資料の調査・保存・公開 |
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小森郁雄氏および郡捷氏が遺した航空に関する資料の整理作業を、東京文化財研究所において2月は2日、8日、15日、22日、29日の5日間実施しました。 |
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3.その他 |
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戦後航空再開直後より航空局航空機検査官として活躍された高橋正夫氏が所蔵していた航空機に関するアルバムを2007年にご家族から寄贈を受けています。萩原滑空機製作所や日本航空協会でグライダーに携わり、現在もNPO関宿滑空場会長であり耐空検査員でもある佐藤一郎様に、同アルバムの写真を基にグライダーや小型飛行機、撮影場所や人物など様々なお話を2月12日にうかがい記録しました。
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