一般財団法人日本航空協会
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航空遺産継承基金 平成23年2月活動記録

1.その他
(1) 民間飛行家として国内における最初の航空事故犠牲者となった武石浩玻(コウハ)は1912年アメリカの飛行学校で飛行免状を取得、帰国直後の1913年5月、大阪~京都間の都市間連絡飛行挑戦中に墜落、死亡しました。先に寄贈いただいた浩玻がアメリカで撮影した飛行機などのネガ25枚を写真の専門家に鑑定してもらったところ、コダック社の初期の大判サイズ(15×9cm)のネガと思われ、個人で現像したものではなく撮影フィルムをコダック社に郵送して現像した可能性が高いことなどが判りました。資料の貴重性などからネガのクリーニングおよび焼付けを2月23日に専門業者に依頼し、画像を確実に残すこととしました。
 

(2) 航空記者として著名であった毎日新聞の郡捷(コオリ カツ)氏が遺した戦前戦後の日本の民間航空に関する資料を昨年寄贈いただきました。資料は戦前の希少な図書のほか、帝国飛行協会の内部資料や戦前の記録飛行の写真、国産機による初の世界一周飛行を行った「ニッポン」号の記念模型を含み、基金専門委員からも極めて高い評価を受けています。殺虫・殺カビ処理を実施した段ボール約箱170箱からなる資料の整理作業等を東京文化財研究所の協力を得て、同研究所にて昨年8月から開始しています。2月は3日、9日、14日、18日の4日間、作業を実施しました。
 
●ミュージアム・クリーナーを
使っての清掃作業
●伊藤音次郎の作った「鶴羽号」の模型

以上
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