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航空遺産継承基金 平成29年1月活動記録

1.資料の調査・保存・公開
(1) 1月12日、19日、26日に東京文化財研究所にて寄贈資料(山崎、平木資料)の整理を行いました。12日、19日の資料整理には『J−Bird 写真と登録記号で見る戦前の民間航空機 満洲航空・中華航空などを含む』の執筆者・藤原氏、藤田氏、柳沢氏、河守氏も参加し関連資料の確認を行っています。
   
(2) 1月24日、かかみがはら航空宇宙科学博物館の収蔵庫で展示中の飛燕を、東京文化財研究所の川野辺渉特任研究員、中山俊介文化遺産国際協力センター長、北河大次郎近代化遺産研究室長とともに確認しゴム部品の除去などの検討を行うとともに、旧日本軍機に詳しい中村泰三氏にも参加いただき飛燕に残るオリジナルの痕跡などの調査を進めました。また同日、飛燕の展示環境をモニターするための温湿度計が設置され、設置場所などについて文化財研究所の川野辺特任研究員の確認を頂きました。さらに来年3月の博物館リニューアル後の飛燕展示について、昨年11月に開催された専門委員会での検討内容を踏まえて博物館と情報交換を行いました。右上の写真中央に写るパイプはラダーペダルに繋がるブレーキホース。オイルの漏れもありゴムの劣化が進んでいて液状化したゴムが金属部品にダメージを与えるため、博物館のリニューアルオープンまでの間に除去する予定です。
   
   
   
2.写真資料の貸出 
(1) 1月5日、有限会社エアロベースに日本で初めてエンジン付き飛行機による飛行を行った日野・徳川両大尉の写真および飛行中のアンリ ファルマンの写真、計3枚を貸出ました。同社が発売を予定しているアンリ ファルマンの組立模型の説明図および同社のWEBサイトで使用の予定です。下の写真は明治43(1910)年12月、代々木練兵場で飛行する徳川大尉の乗ったアンリ ファルマン。
 
   

 
 
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