1.資料の寄贈 |
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7月27日、石本秀雄様から太平洋戦争中に多摩陸軍飛行場(現在の横田基地)で飛行機の整備をしていたお父様・暢男様が戦後持ち帰った飛燕のエンジン等に関する資料4冊を寄贈いただきました。寄贈いただいた資料のうち『「ハ60」41型 発動機取扱法』(右写真)はわずかに99機生産された飛燕二型に搭載されたエンジン用であり、当協会の飛燕二型は多摩陸軍飛行場に配備されていたと思われることから、同資料は航空協会が所有する飛燕のエンジン整備に使われていた可能性が高いと考えられます。 |
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2.資料の調査・保存・公開 |
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7月2、9、16、23、30日に寄贈された故山崎好雄氏、平木國夫氏の図書・写真などの資料の整理作業を、東京文化財研究所において実施しました。資料には本年度発行を予定している戦前の民間航空機に関する書籍『J-BIRD 写真と登録記号で見る戦前の日本民間航空機 満州航空・中華航空などを含む』に有用となる資料が多数含まれているため、執筆者の藤原洋氏、藤田俊夫氏、柳澤光二氏、河守鎮夫氏にお集まりいただき関連資料を確認するとともに出版に向けた打合せを行ないました。 |
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7月21日発売の『航空ファン』9月号および「インターネット航空雑誌ヒコーキ雲」や当協会のホームページに、飛燕の修復についてのお知らせや資料提供のお願いが掲載され、資料提供の連絡が5件ありました。 |
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7月28日に東京大学安田講堂で「日本の旅客機開発とその意義〜引き継がれる未来への夢」と題したシンポジウムが開催されました。航空機開発の歴史を理解する機会を提供し次世代を担う若者に日本のモノづくり文化を伝えるのを目的としており、基金事務局では航空遺産継承活動の紹介パネルおよび航空遺産を展示しました。(下写真) |
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