1.協力 |
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3月4日、国立科学博物館にて「日本のモノづくり資料の収集と体系化」と題した研究会が開催されました。昨今、国立科学博物館及び各種学会等で科学技術に関する歴史的に価値の高い資料を認定、登録する制度が検討されており、研究会は機械学会など8団体が参加しそれぞれの取組みや考え方を紹介し今後の活動についてディスカッションしました。当基金事務局も重要航空遺産認定制度等について説明しました。 |
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2.寄贈資料 |
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戦前に滞空12時間という記録を樹立したグライダー「前田703」を始めとする多くのグライダーの設計者であり2006年に航空亀齢賞を受賞された木村貫一様に、3月5日及び9日戦前のグライダー設計に関するお話をうかがうとともに、木村様が纏められたグライダーに関する多くの貴重な資料を寄贈頂きました。木村様は3月28日お亡くなりになられました。ご協力に感謝するとともにご冥福をお祈りいたします。
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(2) |
2006年に航空亀齢賞を受賞された大木良孝氏(元日本航空整備副本部長 元東亜国内航空専務取締役整備本部長)のご令嬢小浜美恵子様より、大木氏の残された戦前に発行された図書を含む航空に関する資料を3月21日寄贈頂きました。 |
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3.重要航空遺産認定 |
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航空機に代表される航空遺産は、その時代の最高水準を示す先端技術の証であるとともに、人間の営みを伝える文化遺産でもあります。しかし、現在のところ我が国では文化遺産としての認識が十分でないために文化財的価値が損なわれたり、そのもの自体が失われたりする恐れが残念ながら無視できません。そこで、その存在と価値を広く知っていただくために、極めて価値の高い航空遺産を「重要航空遺産」として認定することとし、昨年重要航空遺産認定制度を創設いたしました。2月13日に開催した専門委員会の審査結果に基き、以下の2点を初の重要航空遺産として3月28日に認定しました。
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