1.協力 |
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(1) |
大分県佐伯市が運営する「佐伯市平和祈念館やわらぎ」が収蔵するレシプロエンジンを始めとする第2次世界大戦中の航空機部品の搭載機種の特定について、国立科学博物館を通して当協会へ協力の依頼がありました。航空機エンジンに詳しい福澤計人基金賛助員の協力を得た検討結果を11月13日回答しました。
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回転翼航空機の初飛行から100年を迎えるのを機に、成田航空博物館で12月1日から来年1月27日までの間開催される「ヘリコプター展」における「特殊蝶番試作レ号」の写真展示に11月27日協力しました。
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2.聞取り調査 |
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(1) |
横浜高等工業学校で戦中わが国初のヘリコプター「特殊蝶番試作レ号」の開発を進めていた廣津万里教授の下、学生として試作2号機の主ローターハブ部の設計を担当した石郷岡知之様より、当協会理事で基金賛助員でもある東昭東京大学名誉教授および山科達雄模型航空連盟事務局長と共に11月5日お話をうかがいました。両氏には当時の技術資料の解析等についても協力頂きました。その結果、ヘリコプターの心臓ともいえるローターハブの制御部にわが国独自の機構が組み込まれていたことが判りました。 |
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(2) |
横浜高等工業学校を専修生として卒業後、同校に助手として勤務し「特殊蝶番試作レ号」の開発にも参加した小沢珠枝様に、先に関連資料の寄贈を受けた青柳篤幸と共に11月7日お話をうかがいました。小沢様は同機の初飛行挑戦時にも立ち会っており、当日の様子を詳しくうかがいました。 |
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(3) |
編集を進めている「男爵の愛した翼たち・下巻」の解説執筆者の藤原洋様(当協会評議員、基金専門委員)と共に、宮原旭氏長男弘光様および長女武内絹子ご夫妻よりお話を11月8日うかがいました。また19日には、戦後宮原旭氏と共にハンググライダーの普及に尽力し、海外の航空スポーツ競技会にも同行した平田実様にも藤原洋様とお話をうかがいました。共に下巻の執筆にあたり大変に参考になりました。
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3.寄贈資料 |
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11月8日、宮原旭氏のご長男弘光様より、旭氏が遺したグライダーを始めとする資料の寄贈を受けました。海軍特殊輸送機操縦士の高速曳航訓練機として同氏が設計した「力」型滑空機K-12の性能強度計算書なども含まれています。
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4.野沢資料記録作成 |