一般財団法人日本航空協会
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航空遺産継承基金 平成27年1月活動記録

1.資料の寄贈
(1) 昭和15年12月、大日本航空の双発輸送機三菱MC−20「妙高」号が試験飛行中に東京湾に墜落、航空局職員ら13名全員が死亡しました。当時としては重大事故として本格的な事故調査が行われたことでも知られています。搭乗していた航空局山川航空官のお孫さん山川義介様から妙高号の機体の一部をはじめとした関連資料を1月9日に寄贈いただきました。
(2) 1月15日、当協会評議員であり基金専門委員でもある藤原洋様から飛燕に関する写真50枚のデジタルデータを寄贈いただきました。写真の中には当協会が所有する飛燕U型が昭和28年に日比谷公園に展示された際の写真が含まれています。
 
   
2.資料の調査・保存・公開 
(1) 1月19日、川崎重工本社にて当協会が所有する飛燕の修復に関する打ち合わせを行いました。飛燕は本来とは無関係の塗装がされているだけでなく、操縦席内の計器をはじめとして多くの装備品が失われています。修復では何をどこまで直し新たに作るかを決める必要があります。今回は川崎重工の調査の中間報告を受けました。基金専門委員でもある東京文化財研究所の中山室長にも参加いただき、調査内容を確認するとともに文化財としての修復の方向性を確認しました。
(2) 故山崎好雄氏の図書・写真などの資料の整理作業を、東京文化財研究所において1月15日、22日、29日に実施しました。山崎氏をはじめとするこれまでに寄贈を受けた資料には本年発行を予定している書籍『J−BIRD 写真と登録記号で見る戦前の民間航空機(仮題)』に有用となる資料が多数含まれているため、執筆者の藤原洋氏、藤田俊夫氏、柳澤光二氏、河守鎮夫氏に各回お集まりいただき関連資料を確認するとともに出版に向けた打合せを行ないました。
   
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