一般財団法人日本航空協会
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航空遺産継承基金 平成21年12月活動記録

1.寄贈
(1) 当協会評議員でもある帆足孝治様から、帆足様の御尊父・帆足竹治様が当協会の前身である帝国飛行協会から1937年に送られた正会員証を12月15日に寄贈いただきました。

(2) 満州国航空機乗員養成所第5期機関科学生として 1944 年に機関士としての訓練を開始し、戦後は日本航空の機関士として Boeing 747 まで乗務された早野俊一様より、戦前からの航空会社であった満州航空のステッカーを12月17日に寄贈いただきました。また、早野様には満州に於ける訓練の様子なども合わせてうかがいました。

2.調査
戦中試作されたヘリコプター「特殊蝶番試作レ号」の性能について、新たに存在が確認された当時計測されたローター推力の実験データなどを基に基金事務局で性能の解析を行い、航空遺産継承基金賛助員でもある東昭東京大学名誉教授を12月1 日に訪問してアドバイスいただきました。

3.その他
国立科学博物館と共同で調査を進めてきた戦中に試作されたヘリコプター「特殊蝶番試作レ号」の調査結果を、同博物館において「知られざる回転翼航空機の開発 日本初の本格的ヘリコプター 特殊蝶番試作レ号」と題して、2009年12月19日から展示しました。調査を通して新たに判明したレ号の操縦機構や試験飛行への挑戦の事実などを紹介しており、12月19日の朝のNHKテレビのニュースでも取り上げられました。当初の予定では、会期は1月24日までの予定でしたが、好評なこともあり1月31日まで延長されました。

以上
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