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航空遺産継承基金 平成17年9月活動記録
1.寄贈資料
中島飛行機株式会社にて航空機エンジンの補器設計をされていた森本増雄様より9月9日「設計基準」「従業員服務規程」「栄光発動機緊度遊隙表」「規格部品」「採用通知」等、関係者でなければ入手できない貴重な資料多数を寄贈いただきました。当時の技術レベルなどを知る上でも欠かすことの出来ない大変貴重なものです。多くが青焼き資料であるため、慎重に取扱を決めて行くこととしています。 |
2.野沢資料記録作成
9月は東京文化財研究所の作業スペースが海外の漆研究者への研修場所として使われたため実施できませんでした。
3.写真資料のデジタル化
宮原旭氏のアルバムのデジタル化および保存処置を進めています。9月までに20冊のアルバムの作業を終了しました。作業が済んだアルバムの中から、興味深い写真を紹介します。
裏面に「ハンザ 宮原氏」の書き込み有 | 裏面に「Lockheed Air」の書き込み有 |
4.空冷星型エンジンの保存処置
昨年東京湾で発見され【平成16年11月の活動報告参照】航空自衛隊で収蔵することとなった旧陸軍二式単座戦闘機「鍾馗」に搭載されていた可能性の高い星型エンジンの清掃および保存処置がほぼ終了したため、9月29日に作業を実施した航空自衛隊入間基地を訪問しました。作業を実施した責任者の方は出来る限りオリジナルの部品や状態を残すことを主眼として、単に見栄えを良くするための修理などを一切しておらず、文化財の扱いとしても通用するくらいの丁寧なものでした。そのため、エンジンに残るネジゆるみ止めのセーフティワイヤーや刻印なども、付着した貝などの下から再び姿を見せています。11月3日の入間航空祭で展示の予定とのことです。
5.調査参加
近代行政文書の分野でも基金事務局が扱う紙や写真を主とした資料と同様に保存活用の上で問題を抱えています。近代行政文書の分野で研究を行っている機関が9月26、27日文書保管施設(山口県文書館、宮崎県文書センター)を調査するのに参加しました。その結果、「野沢資料記録方法」など現在実施している手法に間違いが無いことが確認できました。
写真:左下は毛利家の文書など重要文化財を保管する山口県文書館の収蔵庫
写真:右下は銀行の金庫を改造し活用している宮崎文書センターの収蔵庫
以上
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