| 認定理由 |
立飛R-HM(登録記号:JA3094)は、誰でも容易かつ安全そして安価に空を飛ぶことができる「空のジープ」をめざして新立川航空機株式会社が1954年に1機のみ製作した飛行機である。特殊な操縦方式のために飛行特性に問題があったことから耐空証明が得られず量産化されなかったが、航空を身近なものにしようとする挑戦として日本の航空史に残る存在である。
2013年の修復作業では立飛ホールディングス社員が現役当時の羽布の張り方の再現に尽力するなどして、細部まで修復された。その一方で、修復前に張られていた羽布も保存されており、本機には文化財的価値を見出すことができる。
また、立飛ホールディングスが保管してきた新立川航空機社内文書などの関連資料は、同機の詳細な経歴と関係者の評価の理解を可能とする貴重な一次史料であり、今後の研究の進展が期待される。
これらのことから本機とその関連資料は極めて貴重な航空遺産といえる。 |