| 認定理由 |
1954年に1機のみ製作された立飛R-53(登録記号:JA3070)は、立川飛行機が戦前に製作した練習機と同様の構造を採用しており、1945年からの7年に渡る日本の航空活動禁止が終わった直後の、とにかく飛行機を作って飛ばしたいという航空関係者の情熱の結晶である。現代の航空技術史においては、航空技術の連続性を体現する稀少な歴史資料と位置付けることができる。2013年の修復では、立飛ホールディングス社員が現役当時の胴体の羽布の張り方を再現し、主翼はレプリカ部品を製作し、オリジナルの主翼は別置保存することとした。そのため本機は極めて高いオリジナリティを有する。また、立飛ホールディングスが保管してきた新立川航空機社内文書などの関連資料は、同機の詳細な経歴および当時の日本の航空活動への理解を可能とする貴重な一次史料であり、今後の研究の進展が期待される。
これらのことから本機とその関連資料は極めて貴重な航空遺産といえる。 |