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重要航空遺産
立飛R-53および関連資料 解説

所有者 株式会社立飛ホールディングス
展示場所 株式会社立飛ホールディングス
解説  名称の「R」は練習機を、「53」は製作開始年の1953年を意味する。新立川航空機株式会社の立飛R-53は、同社のR-52に続いて製作された。R-52は航空再開に際し同社の前身である立川飛行機が戦前に開発した初等練習機R-38(1938年に設計開始)を基礎として製作した練習機であり、胴体は鋼管フレームに羽布張り、主翼は木製主桁に羽布張りという第2次世界大戦前の初等練習機としては典型的な構造をしている。1機だけ生産されたR-52は1952年9月に完成して、戦後の国産機第1号となった。R-53の基本構造はR-52と同じだが、エンジン、主翼および水平尾翼の設計に変更が加えられ、やはり1機だけが製作されて1954年7月に初飛行した。第2次世界大戦までの日本の初等練習機に使われた設計生産の航空技術を示すサンプルとしても貴重である。
R-53は全日本学生航空連盟に貸し出され、1954年10月にR-52とともに日本各地への訪問飛行を行うなどの活躍をし、1955年には航空大学校に練習機として貸し出された。1957年に航空大学校から返還されてからは社内で保管されていた。2013年から行われた修復作業では羽布の張替などがオリジナルの手法に則って行われており、文化財的価値は高い。
また、予備のエンジンを含む同機に関する資料は開発および試験飛行の詳細を伝える貴重な資料である。
 現在の立飛R-53(提供 (株)立飛ホールディングス)
 玉川飛行場を離陸する立飛R-53。1954年8月13日撮影

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