一般財団法人 日本航空協会

航空遺産継承基金 ギャラリー 日本陸軍『航空写真帖』昭和8年5月

139/406枚目  画像ファイル名:Ka-089_p055-5.jpg

【オリジナルキャプション】
大正三年十一月尾参特別大演習ニ参加セシ当時ノ「モーリスフアルマン」式飛行機
(発動機ルノー七〇馬力)
下ハ 徳川工兵大尉
機上ハ 沢田工兵中尉


特別大演習におけるモ式三型。
尾参は、「尾三」の別表記。現在の愛知県にあたる旧国名「尾張」と「三河」の地域をあわせてそう呼ぶ。特別大演習は、原則毎年秋の演習の最後に行われる大規模な演習であり、天皇自ら統監する、最も権威のある演習であった。大正二(1913)年の特別大演習は名古屋附近、大正三(1914)年の特別大演習は大阪で開催されている。そのため、「大正三年」は「大正二年」の誤りと思われる。
参考:松原治吉郎、2023、『陸軍航空の形成――軍事組織と新技術の受容』錦正社(航空図書館所蔵):p27-53



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