一般財団法人 日本航空協会

航空遺産継承基金 ギャラリー 日本陸軍『航空写真帖』昭和8年5月

138/406枚目  画像ファイル名:Ka-089_p055-4.jpg

【オリジナルキャプション】
大正二年三月二十八日所沢―青山練兵場間往復野外飛行ニ於テ 会式第二号 同第三号「ブレリオ」式飛行機及「パルセバール」式航空船ヲ貴衆両院議員ノ観覧ニ供セシトキノ青山練兵揚ノ光景ナリ
(木村、徳田両中尉殉職ノ当日)


会式二号、会式三号、ブレリオ11-2bisの地上展示。飛んでいるのはパルセバール飛行船。
パルセバール(パルセバルとも)飛行船は、1911(明治44)年に臨時軍用気球研究会がドイツに発注した飛行船。1913(大正2)年青山練兵場への飛行の途中、青山葬場に不時着。船体の一部を破損し、所沢の格納庫で大修理を行う。この機会にエンベロープとゴンドラを再設計し新調した。
作業は益田陸軍工兵少佐監督、岩本周平技師が主務で進めた。パルセバルと比較し、全長が伸び整った流線形にしたことで、同発動で速力、上昇力は向上。改修後の1915(大正4)年より雄飛号となる。



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