日本航空協会のホームへ

   


   
 (財)日本航空協会会長 年頭挨拶   
−新年賀詞交歓会にて−

近藤秋男
-
2006.01.04
   
   
 新年 明けましておめでとうございます。

 本日、ここに国土交通省 航空局長 岩崎 貞二様はじめ、航空関係の方々が、このように多数ご出席いただきましたこと、世話人を代表いたしまして心より御礼申し上げます。

 年末年始のお客様のご利用状況は、予約ベースでみますと、 国際線は微減、国内線は前年並といった状況のようです。

 昨年の日本経済は、 構造改革の強化がはかられる中、景気の回復が実感できる状況になって参りましたが、航空界を取り巻く環境は依然として厳しく、原油価格の記録的な高騰は止まらず、経営の再建に大きな影響を与えております。また、色々の事象から空の安全ということに強い関心が高まった年でもありました。国際的には、英国における爆破テロの発生やバリ島の爆破テロは、観光需要の回復にブレーキをかけましたが、一方、国内的には、愛知万博の開催と中部国際空港の開港は明るい出来事でした。

 本年は世界的な鳥インフルエンザの流行など懸念材料もありますが、二月から三月にかけ、神戸空港や新北九州空港がオープン、奥尻空港滑走路の延長なども予定され、人・物の交流が一層促進されることが期待できます。

 国を挙げてのビジットジャパンキャンペーンも三年目に入り、その効果が出てきていると思われます。

 航空は、更に拡大する国際化の担い手として、また国内においては、他の交通手段と競合しつつ、地域間交流の充実も含めた国土の発展に必要不可欠のものとして、ますますその役割は重くなっております。この為にも、航空事業のあらゆる分野が緊密な連携を保ち、安全と 安心に裏付けられた国民の足として一層の定着をはかっていくことが大切であります。

 今年は戌年です。戌は安産、多産のシンボルと言われます。この一年が、新たなる飛躍と、大いなる成果が得られる実りある年となりますよう、本日ご参集の皆様と力を合わせて参りたいと存じます。  

こんどう あきお、(財)日本航空協会会長

         
Copyright (c) 2006 Japan Aeronautic Association All Rights Reserved
Web版航空と文化 トップへ