「防災の日」が9月1日なのは、関東大震災が発生した1923年9月1日と「二百十日」(立春から数えて210日目の日:古来の厄日)にちなんでのことです。そこで、今月は「宮原旭アルバムNo.9」から関東大震災の翌日に撮影された空撮写真をご紹介します。
撮影したのは陸軍の偵察機で、東京中央区月島周辺が写っています。「越前掘」、「石川島造船所」、「相生橋」、「永代橋」、「月島」が示されています。写真の下部には「航学−H1,000−F0.25−12.9.2./p4.00/」と書かれています(クローズアップ参照)。「航学」は陸軍航空学校、「H1,000」は高度1000メートル、「F0.25」はレンズの焦点距離、「12.9.2.」は大正12年9月2日の意味と思われます。
航空関係者は物資、郵便の輸送などにも活躍しました。詳しくは『日本航空史 明治大正編』の678ページ以降をご覧下さい。
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