2020年10月 航空遺産写真 今月の1枚 高橋正夫コレクション「モラン・ソルニエ MS885シュペルラリー」
航空遺産継承基金事務局で所有している航空写真を毎月1枚ピックアップしてご紹介します。
1963年10月2日に登録された新明和工業の「モラン・ソルニエMS885シュペルラリー(JA3191)」です。フランス製のこの機体は固定の前輪式で、脚のフェアリングも好みのものが注文できました。面白いことにメインギアを前寄りに取り付けて、尾輪式にも変更できました。また、小さな飛行機には珍しい自動前縁スラットを備え、さらに大型フラップの採用から短距離での離着陸に優れていました。特徴的な大きなキャノピーで空中散歩の気分を味わえましたがやや騒音が大きかったようです。写真は八尾空港にて同年10月7日に撮影されたものです。 翌年1964年1月12日から18日までの7日間、東京・田村町交差点(現西新橋交差点、航空会館の向いあたり)の一角に機体輸入元の日商株式会社と燃料を取り扱う日本石油株式会社の宣伝のために展示され当時話題を呼びました。その後1965年4月16日から小田億材木店が所有し、現在でも広島県にある小田億ファインズ駐車場で機体を見ることができます。(google mapの航空写真で確認できます(赤い機体)。google map へのリンク) 1963年10月に登録されたことから「今月の1枚」とさせていただきました。
この写真は高橋正夫氏の写真アルバムからの1枚です (コレクションNo.1に 収録されています)。
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2020.08.25から設置