一般財団法人 日本航空協会

航空遺産継承基金 ギャラリー 日本陸軍『航空写真帖』昭和8年5月

222/406枚目  画像ファイル名:Ka-089_p085-8.jpg

【オリジナルキャプション】
戍式一型練習機
大正十年仏国製「コードロン」式複座飛行機ヲ購入シ本邦陸軍ニ於テハ戍式一型飛行機ト呼ヒ丁式爆撃機操縦教育階梯機トナシタルモノニシテロ式八〇馬力ヲ装ス
大正一二年迄使用セリ


戊式一型(コードロンG-4)。日本陸軍は大正10(1921)年、輸入したフランス機のメーカーに甲(ニューポール)、乙式(サルムソン)、丙(スパッド)、丁(ファルマン)、というように十干の文字を順に割り当てたので、コードロンは当然「戊(ぼ)」という漢字が使われるはずであるが、文献では「戌(じゅつ)」「戍(じゅ)」という漢字が使われることが多い。なぜかは未詳。なお、十干は己(アンリオ)まで使われた。
東京文化財研究所の喜多川コレクションに、この写真のトリミング前のものがある。喜多川コレクションは、所沢の写真館の写真家であった喜多川秀男氏が撮影した写真乾板のコレクションであり、遺族が東京文化財研究所に寄贈した。ガラス乾板は、喜多川氏自身が撮影した写真に加え、陸軍の搭乗員が撮影したものもある。写真は、新しいもの好きだった喜多川氏が陸軍所沢飛行場で撮影したものが多い。東京文化財研究所は、ガラス乾板をスキャンし、公開している。
https://www.tobunken.go.jp/kindai/index.html)写真コード:036


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