航空遺産継承基金 ギャラリー　日本陸軍『航空写真帖』昭和8年5月

176／406枚目　　画像ファイル名：Ka-089_p069-3.jpg 【オリジナルキャプション】 「グレームホワイト」式飛行機 大正五年気球研究会ハ西方戦場ニ活躍セル英国軍用「グレームホワイト」式大型飛行機ヲ購入シ同機ハ複葉五人乗ニシテ偵察爆弾投下機関銃射撃写真撮影ノ用途使用セントシ大正六年十月操縦術練習中大破ス 「グレームホワイト」式飛行機、とあるが、正しくはグレアムホワイト10ではなく、モ式六型の写真。添え書きが逆になっている。 正しい添え書きは以下の通り。誤植で「最行機」となっている。 「モ」式六型最行機 気球研究会ニ於テ「モ」式機体ニ「ダ」式一〇〇馬力発動機ヲ装着スル如ク研究シ大正六年五月完成セルモノナリ大正七年四月以降航空大隊ノ定数ノ一部ニ加ヘ支給セリ 大正七年八月西比利亜及北満方面ニ出動シタル第一第二航空隊ニ若干使用セシメタリ トリミング前の写真が、日本航空史　明治・大正編のp.465(pdfの538コマ目）に、「モ式６型100馬力」として掲載されている。 奥に写る、尾翼に「23」と書いてある飛行機は中島五型。 東京文化財研究所の喜多川コレクションに、この写真のトリミング前のものがある。喜多川コレクションは、所沢の写真館の写真家であった喜多川秀男氏が撮影した写真乾板のコレクションであり、遺族が東京文化財研究所に寄贈した。ガラス乾板は、喜多川氏自身が撮影した写真に加え、陸軍の搭乗員が撮影したものもある。写真は、新しいもの好きだった喜多川氏が陸軍所沢飛行場で撮影したものが多い。東京文化財研究所は、ガラス乾板をスキャンし、公開している。 （https://www.tobunken.go.jp/kindai/index.html） 参考： 日本航空協会、1956、『日本航空史　明治・大正編』航空遺産継承基金アーカイブ：p.465(pdfの538コマ目）

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