表彰

平成13年度「空の日」航空関係者表彰

平成13年度、表彰の栄誉を受けられた方々は以下の皆さまです。おめでとうございます。

平成13(2001)年度、財団法人日本航空協会の航空関係者表彰式が、9月20日東京都港区新橋の航空会館で行われました。

航空亀齢賞

長年に亙り航空の発展に尽力し、数え年90歳に達した方にご長寿を祝福して贈る賞です。

内藤子生

戦後初の国産ジェット機T-1設計など航空機技術の向上に貢献し、日本の航空界に新風を送り込むなど、戦後の航空技術の再興に尽力されました。

 

原田覚一郎

多数の青少年に対する滑空訓練練成に尽力し、滑空活動の基礎確立と滑空機の安全性確保に多大なる貢献をされました。

中尾正直

戦前、戦中、戦後を通じて永年にわたり航空輸送に精励され、数々の貢献を果たされると共に、航空技術、知識の普及に尽力されました。

江頭正樹

戦後の航空機整備事業の基礎を築くと共に、人材の育成に尽力され、その後も航空の歴史、文化活動など航空界全体の発展に多大な貢献をされました。

航空功績賞

航空に関する文化、科学技術および事業などの発展に著しく寄与した方またはグループに贈る賞です。

本多靖正

航空機製造の生産技術、修理事業に携わり、B767、B777の国際共同開発に尽力して、わが国航空機工業界の信頼性を世界に知らしめるなど多大な貢献をされました。

宮崎 勇

航空機製造の分野で活躍され、安全を堅持する整備体制の確立、高度なグランドサービス業務の追求など、航空安全知識の普及、啓蒙に尽力されました。

橋爪孝之

航空輸送事業の要職にあって、その展開に貢献をされました。その後、日本ビジネス機協会を設立し、日本におけるビジネス航空普及の基礎整備に尽力されました。

 

航空特別賞

社会的に航空の発展、思想の普及啓蒙に特に顕著な貢献をした方、またはグループに贈る賞です。

大賀典雄

自ら操縦桿を握り、企業活動におけるビジネス航空の実用性、有効性を実証されると共に、その分野の草分け的存在として、関係方面に積極的に働きかける等、多大な貢献をされました。

小濱啓次

ドクターヘリ実用化のための調査・研究を開始すると共に、救急搬送テストを実施しつつ、関係官庁へ積極的に働きかけ、救急ヘリコプターの概念と有効性の啓蒙と普及に尽力されました。

航空スポーツ賞

国際航空連盟(FAI)公認の世界記録の樹立、または同世界選手権者となった者またはグループに贈る賞です。

藤田昌彦

平成13年6月、スペインで開催された「第2回ワールド・エアーゲームズ」の熱気球チャンピオンシップにおいて、日本人として初めて金メダルを獲得されました。

橋本 学

平成11年8月、ポーランドのデブリンで開催された「模型航空F3C世界選手権」において、個人1位の成績を収められ、平成11年度の世界選手権者となられました。

国際航空連盟(FAI)賞伝達

航空スポーツの分野において顕著な貢献があったとして「国際航空連盟(FAI)賞」が贈られることになっている次の方々に対し、同賞の伝達が行われました。

ポール・ティサンディエ賞(Paul Tissandier Diploma)

FAIの事務局長を長く務めたポール・ティサンディエ氏に因んで制定された賞で、航空スポーツの発展において指導的役割を果たし、その業績が顕著である個人に授与されます。

太田耕治

熱気球をより安全に製作、飛行するためのマニュアル等を整備し、冒険の範疇にあった熱気球をスポーツとして定着させるなど、熱気球の発展に多大な貢献をされました。

二宮康明

高性能ペーパーグライダーの開発に取り組み、世界水準を抜く競技用機にまで発展させつつ、多数の製作指導書を執筆し、世界中の愛好家の指導育成に尽力されました。

柳原博昭

ハンググライダ-の草創期より関西での普及・振興に努め、全国組織の設立、運営に尽力されました。また訪中して講習を行う等、多大なる貢献をされました。

オノラリー・グループ・ディプロマ(Honorary Group Diploma)

航空や宇宙飛行の発展に多大に貢献したグループに授与される賞です。

陸上自衛隊・第1ヘリコプター団

第25回パラシューティング世界選手権伊勢志摩大会および第6回ワールドゲームズ秋田大会のパラシューティング競技の運営に際し、卓越した技量とチームワークによるヘリコプターの運航をもって大会の成功に多大な貢献をされました。

エア・スポーツ・メダル(Air Sports Medal)

グライダーの祖リリエンタールの初飛行100周年を記念して制定されたもので、航空スポーツの普及・振興において貢献された個人またはグループに贈られる賞です。

串山 弘

日本気球連盟の安全委員を務められ、飛行の安全および熱気球の構造面に係る活動をされると共に、事故調査報告制度の確立や耐空性審査基準の改定等、熱気球の発展と安全性の追求に尽力されました。

齊藤 静

平成11年のヘリコプター世界選手権に初めて参加し、チームリーダーとして所属メンバーを第一種目の1位入賞に導き、ヘリコプター競技の普及、発展に多大な貢献を果たされました。

阿部 伸

カナダでの第一回模型航空F3C世界選手権に選手団長として参加し、個人および団体で優勝。その後も世界選手権団長を務め、優れた成績を残し、日本の水準の高さを世界的に知らしめました。