2024年12月 航空遺産写真 今月の1枚
104年前の12月に製造された二式滑走機
航空遺産継承基金事務局で所有している写真を毎月1枚ピックアップしてご紹介します。
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今月は大正9年(1920年)、すなわち104年前の12月に製造された二式滑走機をご紹介します。
航空の黎明期には、滑走用の練習機も使われました。翼を小さくし、エンジンも普通の練習機が80馬力のところを50馬力のエンジンを装備して、飛んでしまわないように設計されていました。翼端には、機体が傾いても地面にぶつけて壊れないように、保護用のソリが付いています。
垂直尾翼の部分を拡大すると(下の写真)、不鮮明ですが「大正九年十二月製作」と書かれているのがなんとか判読出来ます。最下部はほとんど判読が出来ませんが、他の同時期の機体の例から「陸航補所澤支部」(「陸航補」は「陸軍航空補給部」の略)と書かれているものと思われます。 |
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【この写真の全体はこちら。】 |
航空遺産継承基金では、今後も引き続き所蔵資料の保存・調査・公開に取り組んでいきます。 |
参考
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野沢正解説、1989、『日本航空機辞典〔上巻〕1910年(明治43年)―1945年(昭和20年)』モデルアート社(航空図書館所蔵):p.33「陸軍 滑走練習機」 |
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